
【ミルウォーキー(ウィスコンシン州)桑原孝仁】米共和党大会の開幕を翌日に控えた14日、会場となる中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーのファイサーブフォーラム周辺では、厳戒態勢が敷かれていた。13日にトランプ前大統領が東部ペンシルベニア州で選挙演説中に銃撃を受ける衝撃的な事件が発生したばかりであり、緊張した空気が漂っている。

警備には、州警察、地元警察、大統領警護隊(シークレットサービス)など、さまざまな司法当局が入り混じり、他州から応援に来た警察官の姿も見られた。
会場前のセキュリティーチェックでは、空港並みの金属探知機や手荷物検査装置が設置されていた。会場内に食事を届けに来た配達員は、すべての品物を手荷物検査装置でチェックされ、面倒そうな表情を浮かべていた。

メーン会場から少し離れた場所にあるメディアセンターでも、厳重なセキュリティーチェック体制が敷かれていた。警備員はメディア関係者に対し、所持品のカメラなどを実際に撮影させて本物かどうか確認していた。

会場周辺ではコンクリートのブロックで封鎖されている道路も少なくなく、地元住民の日常生活に影響を与えている。60代男性は「いつも車で通れる道が使えないから大変だ」と述べた。