トランプ氏が5連勝 共和党予備選 ヘイリー氏の地元で圧勝

4 日 、 米 南 部 サ ウ ス カ ロ ラ イ ナ 州 コ ロ ン ビ ア で 、 勝 利 宣 言 す る ト ラ ン プ 前 大 統 領 ( 中 央 )( A F P 時 事 )

【ワシントン山崎洋介】11月の米大統領選に向けた共和党候補指名争いは、第5戦の南部サウスカロライナ州予備選が24日投開票され、トランプ前大統領(77)が対抗馬のヘイリー元国連大使(52)氏に大差をつけて勝利した。初戦のアイオワ州から5連勝となり、指名獲得に大きく近づいた。地元の州で敗れたヘイリー氏は選挙戦の継続を表明したが、今後、撤退圧力が強まることも予想される。
開票率98%の時点で、トランプ氏の得票率は59・8%、ヘイリー氏の得票率は39・5%。トランプ氏は、「これほど団結した共和党は見たことがない。予想以上の大勝利だ」と支持者を前に勝利宣言した。

同氏はまた、すでに本選を見据え、再選を目指すバイデン大統領への批判を展開。「バイデンは米国を破壊している。11月5日に『バイデン、おまえはクビだ、出て行け』と言ってやろう」と呼び掛けた。

一方、ヘイリー氏は、トランプ氏の勝利を祝福しつつも、「米国人の大多数がドナルド・トランプ氏もジョー・バイデン氏も支持しないとしている以上、私はこの戦いを諦めない」と強調。少なくとも予備選が集中する3月5日の「スーパーチューズデー」までは撤退しない意向を示した。

ただ、ヘイリー氏が過去に8年間知事を務めた地元の州で、大差で敗れたことは、党内におけるトランプ氏への支持の強固さを改めて印象付けた。政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、24日時点で全米での支持率はトランプ氏が74・8%、ヘイリー氏が16・9%と大差がついており、ヘイリー氏にとっては今後も指名獲得への道筋が描けず、厳しい情勢となっている。

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