トップ国際中国中国の「国境を越えた弾圧」 習氏に抗議 暴行受ける 米議会で被害者ら会見

中国の「国境を越えた弾圧」 習氏に抗議 暴行受ける 米議会で被害者ら会見

1 月 15 日 、 米 サ ン フ ラ ン シ ス コ で 、 中 国 の 習 近 平 政 権 の 人 権 弾 圧 に 対 す る 抗 議 デ モ を 行 う 人 々 ( U P I )

【ワシントン山崎洋介】11月に米サンフランシスコで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APECサミット)首脳会議の期間中、中国共産党に反対するデモ参加者が暴行を受けたことを受け、その被害者らがクリス・スミス下院議員(共和)とともに12日、議会で記者会見し、中国共産党による「国境を越えた弾圧」が強まっていると訴えた。

政治的迫害から逃れるために今年3月、中国から亡命したカイユ・ジャンさんは、11月14日にサンフランシスコ国際空港で行われた中国の習近平国家主席の到着に反対する抗議行動に参加。「米国にいれば安全だと思っていた」チャンさんは、「習近平くたばれ」などと声を上げたところ、次の瞬間、周辺にいた男たちから地面に倒され、激しく殴られ、その後意識を失ったという。

黒い眼帯を付けたジャンさんは、「うまく組織化され、連携のとれた暴行だった」と証言。また「この暴漢のグループは、仲間を識別し、互いに連携するために、赤のヘッドバンドとスカーフを身に着けていた」と指摘した。

「自由チベット学生運動」のペマ・ドマ事務局長は、APEC期間中、4人のチベット人学生が公共の駐車場に行き、「独裁者習近平、あなたの時代は終わった」と書かれた横断幕を掲げたところ、10数人の新中国共産党のグループが乱暴に横断幕を引っ張り、5階から落ちそうになったという。また、旗竿で突かれるなどして約20人の若いチベット系米国人が暴行を受けたとし、 「米国で若者が活動や抗議活動をする上で、経験したことのないレベルの恐怖と脅迫だった」と表明した。

「香港民主委員会」の郭鳳儀(アナ・クウォック)会長は、APECの前にX(旧ツイッター)で習主席への抗議を呼び掛けたところ、親中国のユーザーによるアカウントから「注意しろ。これがあなたの最後の抗議になるかもしれない」などと脅迫を受けたと述べた。「米国は、私が人権活動を続けるための安全な場所だと思っていたが、先月それが間違っていたことが証明された」 と述べ、議会に対応を求めた。

中国に関する議会・行政府委員会議長のスミス議員は、暴行を加えた集団について「彼らは自らの意思ではなく、中国共産党のために来たのだ」と指摘。また「このような凶悪な攻撃に対して、サンフランシスコ警察が明らかに無策であることは非常に問題だ」とも強調し、同警察の対応も含め調査する必要があると強調した。

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