バイデン米大統領は5日、東部マサチューセッツ州ウェストンで行われた選挙資金集めの集会で演説した際、来年11月の大統領選について、トランプ前大統領が出馬していなければ、自身も立候補していたか分からないと明らかにした。
バイデン氏は、民主党の献金者らを前に「トランプ氏が出馬していなかったら、私は出馬していたかどうか分からない。しかし、米国のために彼を勝たせるわけにはいかない」と述べた。
2期目の出馬理由がトランプ氏の当選阻止であることを明確にした発言だが、メディアを中心に波紋を呼んでいる。
ニューヨーク・タイムズ紙の同日付の報道によれば、バイデン氏はホワイトハウスに戻った際、記者団から「トランプ氏が出馬を辞退したら、自身も辞退するのか」と問われ、「いや今はしない」と答えた。
バイデン氏は演説で、「トランプ氏と共和党は米国の民主主義を破壊している」と主張。対してトランプ氏は翌6日、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」で「インチキなバイデン氏は民主主義への脅威だ」と、バイデン氏の発言を意識した投稿を返した。(外報部)