【サンパウロ綾村悟】南米アルゼンチンのミレイ次期大統領は22日、トランプ前米大統領と電話会談を行った。ミレイ氏側が23日に明らかにした。
トランプ氏はミレイ氏の当選を祝福、首都ブエノスアイレスを訪問してミレイ氏と会談する意向を示したという。訪問の時期は明らかになっていない。
リバタリアン(自由至上主義者)で右派のミレイ氏は、大統領選挙中からトランプ氏を信奉していることを表明していた。既存政治を批判し、中央銀行の解体や経済のドル化、人工中絶への反対などを主張してきたミレイ氏は、過激な言動や保守的な政治姿勢から「アルゼンチンのトランプ」とも称されてきた。
一方、ミレイ氏は同日、バイデン米大統領とも電話会談を行った。バイデン氏は、アルゼンチンとの関係強化などについて意見を交換した。親米派のミレイ氏は、12月10日の大統領就任式を前に米ニューヨークなどを訪問する意向を示している。