スコット上院議員が撤退 米大統領選  第3回討論も支持広がらず

米共和党のスコット上院議員 =5月16日、ワシントン(A FP時事)

米共和党のティム・スコット上院議員は12日、2024年大統領選の共和党候補者指名争いから撤退すると表明した。

スコット氏はFOXニュースのインタビューで、「有権者は実に明確だ。彼らは『今はティムじゃない』と言っている」とし、「私は選挙運動を中断する」と表明。その後、自身のX(旧ツイッター)でも撤退を明らかにした。

スコット氏は、先週開催された共和党の第3回大統領候補者討論会で、妊娠15週以降の中絶を連邦法で禁じることを支持。また、国内の複数の大学キャンパスで広がる反ユダヤ主義活動を非難するなど積極的な主張を展開したが、伸び悩む支持率の上昇にはつながらなかった。

第3回討論会に出席した有力候補者5人の中で、最初の撤退となったが、指名獲得に向けて独走するトランプ前大統領を脅かす存在はいまだ現れておらず、今後も撤退を表明する候補者が立て続けに出る可能性がある。先月28日には、ペンス前副大統領が撤退していた。

スコット氏は、共和党で唯一の黒人の上院議員で、南部サウスカロライナ州選出。敬虔(けいけん)なキリスト教徒で、保守的な政策を掲げて共和党候補者指名争いに参戦した。2021年のバイデン大統領の就任後初となった施政方針演説に対して野党共和党を代表して反対演説を行い、党内で存在感を発揮していた。(桑原孝仁)

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