【ワシントン山崎洋介】来年の米大統領選に向けた野党・共和党のテレビ討論会が23日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催された。支持率でトップを走るトランプ前大統領が欠席する中、8人の候補者が主張を戦わせた。
討論会では、最近の世論調査で支持率が上昇し3位につける若手実業家のビベク・ラマスワミ氏(38)が存在感を示した。自らをアウトサイダーと位置付け、「壇上で唯一、金で買収されていない人物」であるとアピールし、エネルギーの増産や歳出削減、規制緩和などを訴えた。
一方、クリス・クリスティー前ニュージャージー州知事(60)は、ラマスワミ氏を「(対話式AI〈人工知能〉の)チャットGPTのように聞こえる男」だと揶揄(やゆ)し、政治経験のない「素人」だとした。
候補者たちは、ウクライナに対する援助について対立した。ラマスワミ氏は「勝つことができない戦争」だとし、他のことを優先すべきだと主張。マイク・ペンス前副大統領(64)は、「私はウクライナ人に戦わせ、力を与え、ロシア軍を追い返させたい」と語り、ロシアの拡大を阻止することが重要だと述べた。

ニッキー・ヘイリー元国連大使(51)も、ウクライナ支援などの外交政策についてラマスワミ氏を批判し、「あなたには外交政策の経験がない」と指摘した。
党内の支持率で2位につけるフロリダ州のロン・デサンティス知事(44)は、同州における自らの実績をアピールし、新型コロナウイルス感染拡大へのトランプ政権の対応を非難。「混乱に陥った大きな理由は、連邦政府が経済封鎖によって対応したことだ。それは間違いであり、決してあってはならないことだった」と指摘した。
2021年1月にトランプ氏の支持者らが連邦議会に乱入した事件をめぐっては、ペンス氏はトランプ氏が大統領選の結果を認めないよう圧力をかけたとし、「彼は憲法よりも自分を優先するよう求めたが、私は憲法を選んだ」と訴えた。
一方、ラマスワミ氏は「トランプ氏は21世紀で最高の大統領だった」と述べ、自身が大統領になった場合、トランプ氏が起訴された事件で有罪判決を受けても恩赦する考えを示した。







