
【ワシントン山崎洋介】2020年米大統領選を巡り、トランプ前大統領は1日、選挙結果を覆そうとしたとして起訴された。トランプ氏が起訴されるのは3回目で、国家を欺こうと弁護士らと共謀した罪や、選挙結果の認定する手続きを妨害した罪など、四つの罪状に問われた。
起訴状は、トランプ氏が「選挙で結果を決定付ける不正が行われたとの主張が虚偽であることを知っていたが、それが正当なものであるかのように見せ掛け、国民の間に強い不信と怒りの感情を生み出し、選挙に対する国民の信頼を低下させた」と主張した。捜査を行ってきたスミス特別検察官は、21年1月6日にトランプ氏の支持者が連邦議会議事堂に乱入した事件について、「米国民主主義の中枢に対する前代未聞の襲撃だった。それは起訴状に書かれた通り、嘘(うそ)によってあおられたものだった」とし、トランプ氏に責任があったと主張した。
一方、24年の大統領選への立候補を表明しているトランプ氏は、自身のソーシャルメディアに「なぜ2年半前にこの馬鹿(ばか)げた起訴を起こさなかったのか? 彼らが私の選挙運動の真っ最中に行うことを望んだからだ!」 と投稿し、政治的動機に基づく起訴だと批判した。
トランプ氏は3日に裁判所に出廷することが求められている。
トランプ氏は、6月に機密文書を不正に取り扱ったとして起訴されたほか、3月にポルノ女優への口止め料支払いを巡ってビジネス記録を改竄(かいざん)した疑いで起訴されている。多くの共和党議員がこうした起訴に強い反発を示す中、ここ4カ月の世論調査でトランプ氏の共和党有権者からの支持率は上昇している。







