トランプ氏 米大統領選に出馬表明  候補指名争いへ主導権 「再び偉大な国に」

トランプ前大統領=11月5日(UPI)Former

【ワシントン山崎洋介】トランプ前大統領(76)は15日、フロリダ州の自宅「マールアラーゴ」で、「米国を再び偉大で輝かしい国にするため、今夜大統領選へ立候補することを表明する」として、2024年米大統領選に出馬することを表明した。共和党からの出馬表明は初めてで、これを受け候補者指名争いに向けた動きが活発化するとみられる。

トランプ氏は約1時間の演説で、「ジョー・バイデン氏の下での過去2年間は、痛み、困難、不安、絶望の時代だった」と指摘。記録的なインフレや開放的な国境政策による不法移民や違法薬物の流入、昨年のアフガニスタンからの米軍撤退における混乱などを批判した。また、ロシアによるウクライナ侵攻も自身が大統領だったら起きなかったと主張した。

さらに「米国の衰退は、バイデン氏や左翼の狂信者たちが政府を極端な方向に引きずることによってもたらされている」と非難。その上で「われわれが対抗している大規模な腐敗を打ち負かすことができるのは、米国民であるあなたたちだけだ」として、民主党支持層を含め幅広い支持を呼び掛けた。

トランプ氏は具体的な政策として、インフレの軽減、国境の壁建設の推進、サプライチェーン(供給網)の米国回帰を約束。また「ワシントンDCの腐敗を一掃する」として、連邦議会議員に任期制限を課すための憲法改正や元議員・閣僚によるロビー活動の禁止を訴えた。

中間選挙が当初予想されていたほど共和党の圧勝にはならず、トランプ氏の支援した複数の候補も上院の接戦州などで敗れていたことから、責任論も出ている。出馬表明を延期するよう求める声が上がっていたにもかかわらず出馬表明に踏み切ったのは、候補指名争いで他の候補の機先を制し、主導権を握る狙いがあるとみられる。

デサンティス知事(AFP時事)

他に有力候補として取りざたされているのは、カリフォルニア州のデサンティス知事で、中間選挙で大勝したことにより、期待が高まっている。また、ペンス前副大統領はメディアのインタビューにトランプ氏よりも「より良い選択肢がある」などと語り、出馬を検討していると語っている。

トランプ氏は、熱狂的な支持層を持つ一方、穏健層からの根強い反発もある。トランプ氏では本選挙に勝利することは困難との指摘もある中、どこまで支持を拡大させられるかが課題になる。

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