民主 上院で多数派維持 ネバダ州で議席を獲得 米中間選挙

ホワイトハウスでの記者会見時に笑顔を見せたバイデン米大統領=11月9日(UPI)

【ワシントン山崎洋介】8日投票の米中間選挙で、与党・民主党が西部ネバダで勝利し、多数派を維持した。下院は共和党が依然としてリードしているものの、バイデン米政権は、上下院両方の多数派を共和党に奪われる事態は回避した。

米メディアによると、激戦となっていた西部ネバダ州で、民主党候補が当選を確実にした。上院の定数100のうち、民主党は50議席、共和党は49議席を確保した。12月6日に決選投票が行われる南部ジョージア州で仮に共和党候補が勝利したとしても、上院では議長を兼務するハリス副大統領が1票を持っているため、多数派を維持することが確実となった。

記録的なインフレなどによりバイデン大統領の支持率が低迷する中、民主党の劣勢も伝えられたが、人工妊娠中絶の権利や民主主義の危機を訴え挽回した。バイデン氏は訪問先のカンボジアで記者団に、「結果に満足している。今後数年間を楽しみにしている」と手応えを示した。民主党上院トップのシューマー院内総務はツイッターで「民主党の政策や実績の勝利であり、その正当性を証明するものだ」と強調した。

2024年大統領選への出馬に強い意欲を示すトランプ前大統領にとっては、同氏が支援した候補が接戦州で相次いで敗れたことは痛手となった。トランプ氏の関与が選挙結果にマイナスに働いたとして、党内からも批判が出るなど、求心力に陰りもみられる。

一方でトランプ氏は、共和党上院トップのマコネル院内総務に責任があるとして非難しており、13日にソーシャルメディアで「ミッチ・マコネルは共和党にとって災難だ」と批判。マコネル氏に不満を持つ共和党上院議員の一部からも16日に予定している指導部の選出を遅らせるよう求める声が相次ぐなど、党内対立が表面化している。

CNNテレビによると、14日午前6時(日本時間午後8時)の時点で、下院は共和党が212議席、民主党が204議席を確保。共和党は過半数まであと6議席としているが、民主党との差は縮まっている。

上院は政権高官や裁判官の人事への承認権を持っており、多数派を維持したことで、バイデン政権は引き続き共和党議員の賛成がなくても、人事の承認ができる。ただ下院の多数派を共和党が奪還すれば、「ねじれ状態」となり、共和党の協力なしに予算案や法案を成立させることができなくなる。

spot_img
Google Translate »