トップ国際北米米 ザワヒリ容疑者を殺害 バイデン氏「正義が下された」

米 ザワヒリ容疑者を殺害 バイデン氏「正義が下された」

【ワシントン山崎洋介】バイデン米大統領は1日、ホワイトハウスで演説を行い、国際テロ組織アルカイダの指導者、アイマン・ザワヒリ容疑者(71)をアフガニスタンの首都カブールで殺害したと発表した。

バイデン氏は「正義は下され、このテロ指導者はもういない。世界中の人々は、もはや悪質で意志の固い殺人者を恐れる必要はない」と強調した。その上でテロリストに対し「どんなに長くかかろうとも、どこに隠れようとも、もし米国民にとって脅威であるならば、米国は見つけ出し、抹殺することを改めて明確にする」と警告した。

米政府高官は記者団に対し、ザワヒリ容疑者を標的にした無人機によるミサイル攻撃が、現地時間7月31日午前6時18分、カブールで実施され、潜伏していた自宅のバルコニーに立っていた同容疑者を殺害したと発表した。

バイデン氏は、米諜報(ちょうほう)機関が今年に入ってから、ザワヒリ容疑者が家族と一緒にカブールの潜伏先に引っ越したことを突き止めたと述べた。その後バイデン氏は、先月25日に最適な条件が整ったとの報告を受け、最終的な承認を与えた。

バイデン氏は「彼の家族は誰も負傷しておらず、民間人の死傷者もいなかった」と述べ、同盟・友好国などとの協議を通じて任務が「完全に成功」したと語った。

政府高官によると、ザワヒリ容疑者は潜伏先に到着後、一度も外出しなかった。当局は、民間人の犠牲を避けるために数カ月かけて同容疑者の毎日の習慣を追跡したという。

ザワヒリ容疑者は、2001年の米同時多発テロ事件の当時、アルカイダのナンバー2であり、計画に深く関わったとされる。米国がアルカイダの最高指導者であったオサマ・ビンラディン容疑者を11年に殺害した後、ザワヒリ容疑者が後継者として指導者となっていた。

その後、死亡説も流れたが、昨年の同時多発テロの際にはザワヒリ容疑者のビデオメッセージがインターネット上に投稿されるなど、存在をアピールしていた。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »