ウクライナへ軍事支援を、米国に圧力高まる

米議会でゼレンスキー氏が演説、米政府が追加軍事支援へ

米国が提供した対戦車ミサイル「ジャベリン」を積み込むウクライナ兵=2月11日、キエフ郊外の空港(AFP時事)
米国が提供した対戦車ミサイル「ジャベリン」を積み込むウクライナ兵=2月11日、キエフ郊外の空港(AFP時事)


ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、米国にウクライナへの武器供与圧力が強まっている。米軍の対露参戦を否定するバイデン政権は、ロシアを刺激しないよう「防衛的兵器」に支援の軸足を置いてきた。だが米国内からも「もっと援助を」と声が上がる中、慎重な対応の維持は日に日に厳しさを増している。

「わが国の運命は今まさに決まろうとしている」。ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、米議会で行ったオンライン演説でこう訴え、地対空ミサイルや米国が拒否した戦闘機の供与を改めて要請した。演説を聞いた野党共和党のマッカーシー下院院内総務は「戦闘機を送るべきだ」と主張。民主党のミークス下院議員も「彼らが必要とするものを提供したい思いが強まった」と同調した。

演説の数時間後、バイデン大統領はウクライナに8億ドル(約950億円)の追加軍事支援を発表。「無人機が含まれる」と言及した。無人機はロシアの進軍を効果的に食い止めている兵器の一つ。米メディアによると、自爆攻撃機能を持つ「スイッチブレード」の供与が検討され、「米国が送る兵器の新段階」(政治専門紙ポリティコ)と注目されている。

米政府は今回提供する装備品の詳細なリストも公表。地対空ミサイル「スティンガー」800基、対戦車ミサイル「ジャベリン」2000基など、ロシア軍の脅威になる兵器が並んだ。これまでに供与した装備品の種類や数も初めて明らかにし、ウクライナ支援が「計20億ドル(約2370億円)に上った」と米国の貢献度をアピールしている。

一方、16日のサキ大統領報道官の記者会見では、提供する兵器の攻撃性に関する質問が相次いだ。サキ氏はジャベリンやスティンガーを「防衛的兵器」と強調。すべて攻撃的ではないかと指摘されると「ウクライナの人々が侵略と戦うための武器だ」と反論した。(ワシントン時事)

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