イスラエルの失われた10支族の一つマナセ族とされる人々が、イスラエルへ移住している。北部の都市ノフ・ハガリルで13日、今年に入ってから帰還した移民650人が、ネタニヤフ首相の歓迎を受けた。
イスラエル政府は昨年11月、インド北東部で暮らす「ブネイ・メナシェ(マナセ族の子孫)」約6000人全員を2030年までに移住させることを決めた。年間約1200人が移住する予定だ。1990年代以降、約4000人のブネイ・メナシェが既にイスラエルに移住している。ノフ・ハガリルには、現在2500人以上が暮らしている。
旧約聖書によると、マナセ族がイスラエルの地を離れたのは、紀元前722年ごろ。当時のイスラエル王国は、南ユダ(2支族)と北イスラエル(10支族)に分裂していた。アッシリア帝国の侵攻により北イスラエルが滅亡した後、10支族は追放され、歴史から姿を消した。
ブネイ・メナシェの口伝によれば、彼らは安息日や割礼などのユダヤ教の慣習を守りながら、ペルシャ、アフガニスタン、チベット、中国など、何世紀にもわたって移動を続けた。そして約400年前、インド北東部のミゾラム州やマニプール州に定住した。19世紀になるとキリスト教宣教師によって弾圧を受け、キリスト教に改宗させられた。しかし、一部はひそかにユダヤ教の伝統を守り続けたという。
以前、インド系ユダヤ人との交流で、食事をごちそうになったことがある。口から火が出るほど辛かった記憶が鮮明だ。彼らの食文化にも独自の伝統が息づいている。(M)






