
【ワシントン川瀬裕也】米中央軍は4日、中東のホルムズ海峡で、商船の航行の自由を回復するための作戦「プロジェクト・フリーダム」を開始した。中央軍のブラッド・クーパー司令官は、米軍が同海峡に通航路を確保し、米船籍の商船2隻が無事に通過したと明らかにした。米船が米軍の誘導で同海域を通過したのは、海峡の事実上封鎖後、初めてとみられる。
また同海峡でイラン側が敷設した機雷などを取り除く作業を行ったと説明。ペルシャ湾で足止めされている「87カ国を代表する船舶、海運会社」と連絡を取り合い、海峡通過を支援しているとした。

一方、作戦開始後、イラン革命防衛隊が巡行ミサイルや無人機、小型艇で妨害を試み、米艦艇や商船を攻撃したことも明らかにした。米軍はイランの小型艇6隻を破壊し、それら巡航ミサイルや無人機を迎撃したと発表した。イランは米軍の活動に反発したとみられ、約1カ月続いてきた停戦が、大きく揺らぎかねない状況でもある。
イラン側は、米軍が商船を通過させたとの発表や、イラン艇を撃沈したとの説明を否定している。同海峡では、イランの港湾に出入りする船舶を対象とした米軍による封鎖措置も継続しており、通航再開を巡る米イランの対立は一段と緊迫している。
ただ、イランのアラグチ外相は5日、X(旧ツイッター)に「ホルムズ情勢では、政治的危機に軍事的解決策がないことは明確。パキスタンの努力で協議が進む中、米国は泥沼に戻ることを警戒すべきだ」と主張。戦闘終結に向けた米国との協議を排除していない。





