
【ワシントン川瀬裕也】トランプ米大統領は3日、中東のホルムズ海峡で足止めされている船舶の航行を支援する「プロジェクト・フリーダム」を中東時間の4日朝から始めると表明した。米中央軍は声明で、同海峡を通る船舶の「航行の自由」を回復することが作戦の目的だと説明した。
トランプ氏は自身のSNSで、米国が「中立で罪のない国々の船舶を安全に誘導する」と発表し、対イラン軍事作戦に関与していない第三国の船舶が対象であると表明。船員らが食料や物資の不足に直面しているとして、作戦を「人道的措置」と位置付けた。一方で、作戦への妨害があれば「強力に対処する」と警告した。
米中央軍によると、作戦支援にはミサイル駆逐艦、陸上・海上配備の航空機100機超、無人システム、兵士1万5000人が投入される。中央軍のブラッド・クーパー司令官は声明で、同任務は「地域の安全保障と世界経済に不可欠だ」と述べた。
ただ、米政府は作戦の具体的な手順や対象船舶の範囲は明らかにしていない。英ガーディアン紙は、米当局者の話として、現時点では米海軍艦艇による直接の護衛ではなく、関係者間で航行を調整する仕組みになる可能性があると報じている。
これに対しイラン側は反発を強めている。イラン国営メディアはトランプ氏の発表を非難し、同国議会の国家安全保障委員長エブラヒム・アジジ氏は、米国が同海峡に干渉すれば停戦違反と見なす可能性があると警告した。
一方、米国とイランの間では、停戦後の和平を巡る駆け引きも続いている。イラン外務省のバガイ報道官は3日、同国が戦闘終結に向けて提示した最新提案に対する米側の回答を受け取ったと明かした。トランプ氏は同日、SNSに「イランと非常に前向きな協議を行っている」と投稿した。





