米国とイスラエルによるイラン攻撃開始前、イランは50年近くにわたり世界各地でテロ活動を展開し、米軍人ら995人を含め、数千人の命を奪ってきた。1979年にイランの首都テヘランの米大使館で人質を取った事件に始まり、イランのテロ活動は360件もの暗殺を含め、40カ国以上に及ぶ。2003年から11年にかけてのイラク戦争では、イランが支援するシーア派民兵によって少なくとも603人の米兵が死亡した。
イランは、中東地域で「抵抗の枢軸」として知られる軍事組織に資金を提供、また攻撃用ドローンや弾道ミサイルなどの兵器を供給している。目的は、反米・反イスラエルのテロ計画の実行にある。提供先は、レバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラ、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとパレスチナの武装組織「イスラム聖戦」、イエメンの親イラン武装組織フーシ派、イラクのシーア派民兵などだ。米ホワイトハウスによると、イランは他のどのテロ国家よりも、米国人を殺害してきた。トランプ大統領の暗殺も2度試みた。
これらの歴史的経緯を経て、米国は今、イランとの「血まみれの戦争」を終わらせようとしているとトランプ氏は述べた。シンクタンク、中東政策ワシントン研究所の「対テロ・情報に関するラインハルト・プログラム」の上級研究員であり、所長のマシュー・レビット氏は、イランのイスラム主義政権が健在なら、聖戦から撤退する可能性は低いと分析。特徴としてイランは「テロリズムを外交政策の延長と見なし、相手が軍事的に優位であっても、国境を越えて敵対国を攻撃する非対称的な手段」と考えていると指摘する。
以下は、米兵らが犠牲となったイランのテロ活動の一部である。1979年、テヘランの米大使館が、学生らによって占拠され、66人の米国人が人質に取られた。うち52人は444日間拘束。米国の救出作戦が失敗し、米兵8人が死亡した。83年、イランの支援を受けるヒズボラのテロリストが、レバノンの首都ベイルートの米海兵隊兵舎前で、大量の火薬を積んだトラックを爆発させた。米海兵隊員220人を含む、米軍人241人が死亡した。2023年、ハマスがイスラエルを攻撃、少なくとも48人の米国人が死亡、12人が誘拐された。(ワシントン・タイムズ特約)






