
【ワシントン川瀬裕也】米国とイスラエルは2月28日、イランに対し空爆などの大規模攻撃を実施した。この攻撃でイランの最高指導者ハメネイ師が死亡した。トランプ米大統領はSNSでイラン国民に対し、「祖国を取り戻す最大のチャンスだ」と呼び掛け、体制の転換を促した。一方で、イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」は報復するとの声明を発表しミサイル攻撃などの反撃を実施している。
現地報道などによると、米軍とイスラエル軍は、ハメネイ師を含むイラン指導部の幹部を多数殺害し、主要な軍事施設などに打撃を与えたとされる。トランプ氏は「エピック・ヒューリー(壮絶な怒り)」と名付けられた同作戦について、イランの核ミサイル能力の壊滅を目的とするものだと説明。米軍が昨年実施した攻撃後、「何度も協議を重ね、努力したが(核放棄の)合意には至らなかった」と作戦実施の経緯を語った。ハメネイ師殺害については「米国の情報機関と高度な追跡システムから逃れることができなかった」と強調した。
作戦では、イスラエルや中東各地の米軍基地に対し、イランのミサイル攻撃などの反撃があったものの、「(現時点で)予想よりも小規模なものだった」(トランプ氏)という。米ニューヨークやロサンゼルスなどでは、イランへの攻撃を歓迎する集会や、攻撃の中止を求めるデモなどが行われた。
トランプ氏は、イランの革命防衛隊や治安当局に対し、抵抗をやめるよう呼び掛け、イラン国民に向けて「国が本来あるべき偉大さを取り戻すため、一丸となって取り組んでほしい」と呼び掛けた。また、「目標達成に必要な限り、今後1週間は攻撃が続けられる」と語った。
1979年のイラン革命で退位した故パーレビ国王の息子で、現在米国に亡命中のレザ・パーレビ元皇太子は同作戦を受けSNSに、「彼(ハメネイ師)の死によって、イスラム共和国は事実上終わりを迎え、間もなく歴史のごみ箱へと捨て去られるだろう」と投稿した。






