
【エルサレム森田貴裕】イスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエルのガラント国防相は2日、ほぼ完全に制圧したパレスチナ自治区ガザ北部での軍事作戦を小規模にする方針を示した。
ガラント氏は、ガザ地区を南北に貫く主要道路のサラアルディン通りを視察し、北部に展開するイスラエル軍地上部隊に対して、「新たな作戦が間もなく始まる」と強調。「わが軍はハマスの北部12大隊を解体したが、テロリストは今も残っている」と説明し、「北部ではハマス戦闘員を掃討するための小規模な作戦に移行する」と述べた。
ガラント氏はまた、「ガザ地区南部では状況が異なる」として、ハマス高官らが隠れているとされる南部ハンユニスでの作戦に重点を置き、攻勢を一層強めていく姿勢を示した。
イスラエル軍報道官は1日、ガザ地区から予備役部隊など地上部隊の一部を撤収させると発表した。また、「長期的な戦闘に備えている」と述べ、ハマスとの戦闘は2024年を通して続くとの見通しを明らかにした。
イスラエル軍は2日も、ガザ地区中部や南部で攻勢を強めた。軍によると、南部ハンユニスでは、空爆や砲撃を行い、多数のハマス戦闘員を殺害し、軍事インフラを破壊した。市街地でのハマスとの接近戦の様子の映像も公開した。中部ブレジでは、地上部隊が多数のアパートで迫撃砲弾などの武器を発見。子供部屋から長距離ロケット弾なども見つかった。ガザ市の地下トンネル網内では、軍特殊部隊がハマス戦闘員と交戦し、多数の戦闘員を殺害。イスラエル側も数人が死亡したという。軍によれば、ガザ地区での戦闘で、これまでに兵士175人が死亡した。
ガザ保健省によると、交戦が始まった10月7日以降、ガザ地区での死者数は2万2185人に上った。
イスラエル軍は、人質129人が今もガザ地区で拘束されているとみているが、うち23人の死亡が確認されたとしている。






