トップ国際中東イスラエル軍、ガザ南部で作戦拡大 「的を絞った作戦」継続

イスラエル軍、ガザ南部で作戦拡大 「的を絞った作戦」継続

7 日 、 イ ス ラ エ ル 軍 の 空 爆 後 に パ レ ス チ ナ 自 治 区 ガ ザ 中 部 の 難 民 キ ャ ン プ か ら 立 ち 上 る 煙 ( E P A 時 事 )

【エルサレム森田貴裕】パレスチナ自治区ガザに残る人質の解放とイスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエル軍は、ガザ地区中部や南部で攻勢を強めている。

イスラエル軍報道官は27日、3日連続で攻勢を強めるガザ地区中部のブレイジ難民キャンプで、多くのハマス戦闘員を殺害し、軍事インフラを破壊したと発表した。また、ハマスの主要拠点である南部ハンユニスでは、新たに旅団を派遣し、作戦を拡大したと明らかにした。軍報道官は、「建物や地下トンネルに潜むハマス戦闘員に対する正確で的を絞った作戦を継続している」と述べた。

軍はまた、ガザ地区北部でハマスが築いた地下トンネル網の調査や破壊作戦を続けている。トンネル内部の様子や爆破する映像なども公開した。軍の調査で、北部のランティシ病院敷地内で発見された立て坑は、地下トンネル網でガザ市中心部のハマスの主要拠点につながっていたという。病院近くの学校で見つかった立て坑は、別の学校とつながっていたほか、女子校の深さ約20㍍の立て坑にはエレベーターも設置され、ハマスが軍事基地として使用していたとみられる。これらは調査後にすべて破壊された。

一方、パレスチナ通信(WAFA)によると、ガザ地区南部ハンユニスのアマル病院付近で27日、イスラエル軍による空爆があり、民間人少なくとも30人が死亡した。中部では空爆で17人が死亡したという。

ガザ保健省によると、過去24時間で少なくとも195人が死亡。交戦が始まった10月7日以降、ガザ地区での死者数が2万1110人に上った。

イスラエル軍は、人質約130人が今もガザ地区で拘束されているとみているが、うち21人の死亡が確認されたとしている。

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