トップ国際中東イスラエル軍 地下トンネル網を破壊 人質交渉 行き詰まりか

イスラエル軍 地下トンネル網を破壊 人質交渉 行き詰まりか

ガザ地区南部ラファのザヒア家の家屋をイスラエルが空爆した後、瓦礫の中を捜索するパレスチナ人=2023年12月22日(UPI)

【エルサレム森田貴裕】パレスチナ自治区ガザに残る人質の解放とイスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエル軍は21日、ハマスの重要拠点だったガザ市中心部の「パレスチナ広場」を制圧し、地下トンネル網の一部を破壊したと発表した。トンネルを爆破する様子の映像も公開した。

軍によると、ガザ市中心部に広がるこの地下トンネル網は、ハマスの本部や事務所、幹部らが住む高級住宅街などにつながっており、ハマスのガザ地区トップ、シンワル氏など高官らが利用していたとみられている。軍司令官は、ハマス幹部らが長期間避難できるよう設備などが保管されていたと指摘した。

軍報道官は21日、「今月1日に戦闘が再開されて以降、空爆や地上戦でハマス戦闘員2000人以上を殺害した」と述べた。

イスラエル軍は22日、ガザ地区中部で地上部隊が長距離ロケットランチャーを発見し破壊したと発表。幼稚園の近隣住宅からは、迫撃砲などの大量の武器が見つかった。また、南部ハンユニスでは、地上部隊が攻勢を強め、ハマスの軍事インフラを破壊しているという。

軍は、中部ブレイジ難民キャンプの住民に対し、南部もしくは中部デイルバラにある避難所に退避するよう呼び掛けている。

一方、人質解放交渉に向けた協議が行き詰まったようだ。イスラエル高官は21日、記者会見で、「ガザ地区でハマスが拘束している人質の解放に向けた交渉は行われていない」と述べた。ハマスの声明では、ガザ地区への軍事侵攻が完全に停止するまで人質に関するいかなる交渉もしないとしている。イスラエルは、対外情報機関モサドの長官を欧州に派遣し、ハマスとの仲介を務めるカタールや米国の高官と人質解放交渉の再開に向け協議を進めていたが、ハマスの要求を断固として拒否した。

ネタニヤフ首相は21日、声明で、「ハマスの壊滅と人質の帰還という全ての目的を達成するまで戦争を止めない」と述べた。

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