
【エルサレム森田貴裕】パレスチナ自治区ガザに残る人質の解放とイスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエル軍は20日も、ガザ地区のほぼ全域で空爆や地上攻撃を続けた。
イスラエル軍は21日、過去1日でガザ地区にあるハマスの軍事インフラや戦闘員など約230カ所を標的に空爆を実施したと発表した。軍によると、南部ハンユニスでは、対戦車ミサイルを発射するハマス戦闘員が潜伏している軍事施設などを空爆。北部ガザ市では地上部隊が激しい攻撃を行っている。軍が完全制圧した北部ジャバリヤでは、民間人の避難場所となっていた学校内から多数の武器が見つかったという。
ガザ保健省によると、交戦が始まった10月7日以降、ガザ地区での死者数が2万人を超えた。イスラエル側は約1200人が犠牲になった。
イスラエルのネタニヤフ首相は20日、声明で「ハマスの戦闘員は降伏か死かのどちらかだ」と強調。ハマスの壊滅と人質の帰還という目標を達成するまで戦闘を続けると改めて宣言した。
イスラエル軍は、人質約130人が今もガザ地区で拘束されているとみているが、うち21人の死亡が確認されたとしている。
一方、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは20日、エジプト当局者の話として、ハマスが人質の解放と引き換えにガザ地区での戦闘を休止するというイスラエル側の提案を拒否したと報じた。ハマス最高指導者ハニヤ氏は20日にエジプト当局者らと人質解放などを巡り協議していた。
ハマスは戦闘休止が発効するまで人質交渉はしないとし、武装組織「イスラム聖戦」は、残る人質全員を解放する条件としてイスラエルが収監しているパレスチナ人囚人全員の釈放を要求したという。
イスラエルのメディアは21日、ハマス当局者の話として、ガザ地区のハマス率いる各武装勢力は「一時的な戦闘休止の時期は終わった」と指摘していることを伝えた。






