トップ国際中東米大統領、きょうイスラエル訪問 対ハマスで連帯確認へ

米大統領、きょうイスラエル訪問 対ハマスで連帯確認へ

紛争拡大抑止 ガザ支援協議

16日、パレスチナ自治区ガザ南部のラファ検問所で、地 区外に逃れるため開通を待つ人々(住民提供・時事)

【エルサレム森田貴裕】イスラエル軍による大規模な地上侵攻が間近に迫る中、バイデン米大統領は18日、イスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相と会談する。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの解体を目標に掲げるイスラエルとの連帯を再確認する予定だ。イスラエル軍の空爆による民間人の犠牲を最小限に抑えるための方策やガザ地区の住民支援についても協議する。

ブリンケン米国務長官は17日、訪問先のイスラエルでネタニヤフ氏らと会談し、ハマスの人質となっている米国人の奪還について協議した。ブリンケン氏は米国人らの救出に向けてバイデン氏がイスラエルと緊密に連携していく意向だと説明した。

ハマスとイスラエル軍の交戦は17日、11日目に入った。イスラエル側は1400人以上が死亡。パレスチナ側の死者も2800人近くに上っている。

ハマスは17日もイスラエル南部や中部の都市などに向けて多数のロケット弾を発射。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラも同日、イスラエル北部に向けて対戦車誘導ミサイルを発射した。ヒズボラはここ数日、イスラエル北部の町や軍事拠点を狙い断続的にミサイルを発射し続けており、イスラエル軍は砲撃などで応戦している。

一方、ハマスは16日夜、ガザ地区に連れ去った人質の映像をSNS上で初めて公開。短いビデオでは若い女性がカメラに向かって「私の名前はマヤ・シャムです。21歳です。ガザにいます」「すぐにここから連れ出してください」などと訴える様子が映し出された。

ハマス軍事部門の報道官は「ガザ地区には人質200~250人が拘束されている」とし、「外国籍の人質はわれわれの客人であり、状況次第でいつでも解放する」と主張。ただ、ハマスはイスラエル軍が警告なしに空爆を実施した場合、イスラエル人の人質を処刑すると脅迫している。これに対してイスラエル側は、すべての人質の帰還に向けて「あらゆる諜報(ちょうほう)活動と作戦を展開している」と強調した。

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