トップ国際中東スーダンで戦闘激化、20人死亡―避難民400万人超

スーダンで戦闘激化、20人死亡―避難民400万人超

【エルサレム森田貴裕】アフリカ北東部スーダンの首都ハルツームや隣接する都市オムドゥルマンで8日、正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との激しい戦闘があり、スーダン保健当局によると、少なくとも20人が死亡した。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが同日、報じた。

報道によると、軍は7日、ハルツームの大部分を占拠したRSFが部隊の移動や武器の供給に使用しているナイル川に架かる橋を制圧するため、空爆や砲撃を開始したという。軍とRSFの戦闘が始まった4月15日以降、米NGO「武力紛争地域事件データプロジェクト(ACLED)」によると、これまでに3900人以上が死亡した。

ハルツームでは停電や断水が続き、略奪が横行、医療機関の大半が機能していない。英NGOセーブ・ザ・チルドレンは、市内の路上には数千の遺体が放置され、安置所にも遺体があふれ腐敗していると指摘する。スーダンでは近年、コレラが繰り返し発生しており、医師らは紛争による新たなコレラ発生を警告している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は8日、スーダン内戦によって家を追われた避難民の数は400万人を超えたと発表した。

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