トップ国際中東イスラエル、司法制度改革法案を可決 抗議デモは継続へ

イスラエル、司法制度改革法案を可決 抗議デモは継続へ

【エルサレム森田貴裕】イスラエル国会(定数120)は24日、ネタニヤフ政権が進める最高裁判所の権限を制限する司法制度改革の関連法案を賛成多数で可決した。

今回の法案は、閣僚人事など政府の決定を最高裁が合理性を判断理由に無効とする権限をなくす内容。野党が投票をボイコットする中、賛成64、反対0で可決された。司法制度改革の関連法案が承認されるのは初めて。

エルサレムの国会前では、法案に反対する大勢の市民が集まり抗議デモが行われた。

ネタニヤフ首相は法案可決後、テレビ演説で、「選挙で選ばれた政府が有権者の意向に沿った政策を遂行するために必要な法案だ」、「裁判所の独立性は保たれる」と述べた。また、ネタニヤフ氏は、11月末までに司法制度改革法案の全てにおいて大筋合意に達するため野党側と協議する意向を示した。

司法制度改革を巡っては、今年1月からテルアビブなど各都市でイスラエル建国史上最大規模の抗議デモが毎週末に行われてきた。野党や反対派の市民は、イスラエルの民主主義が脅かされるなどと訴え、抗議活動を継続する構えを見せており、混乱が拡大する可能性がある。

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