トップ国際中東スーダンの衝突で185人死亡 国連 激化なら「壊滅的打撃」

スーダンの衝突で185人死亡 国連 激化なら「壊滅的打撃」

【エルサレム森田貴裕】スーダンの首都ハルツームなどで15日に始まった正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の衝突は17日も続き、国連によると、3日間の戦闘で少なくとも185人が死亡し、1800人以上が負傷した。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラなどが報じた。

報道によると、ハルツームの市街地では17日も双方の激しい銃撃や砲撃が続いた。頭上を飛ぶ軍戦闘機はRSFの拠点を空爆し、対空砲火が空を照らした。

国連のグテレス事務総長は同日、衝突が激化すれば「国と地域に壊滅的打撃を与えることになる」と警告し、戦闘の即時停止を求めた。

スーダンの医師会によると、ハルツームなどの各都市では、複数の病院が戦闘による被害を受け、一部の病院は機能不全に陥っている。負傷者を受け入れている病院では、輸血用血液や医療物資が不足しているという。

スーダンでは2019年にバシル独裁政権が崩壊し、21年に軍がクーデターで実権を掌握。民政移管に向けた協議が続いていたが、RSFの軍への統合を巡り双方が対立し、今回の衝突に発展した。

国連や米国などは停戦を求めており、アルジャジーラによると、アフリカ連合(AU)やアラブ連盟などが、停戦に向けて仲介に乗り出しているという。

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