【エルサレム森田貴裕】シリアの中部および地中海沿岸部で19日、イスラエル軍によるとみられる空爆があり、シリア軍兵士４人が死亡、１人が負傷した。国営シリア・アラブ通信（ＳＡＮＡ）が同日、報じた。
シリア軍関係者によれば、地中海の上空から中部および沿岸部にある軍事拠点数カ所に対し、イスラエル空軍機がミサイルを発射したという。シリア軍の防空部隊が迎撃したが、ミサイルの一部が着弾し、物的被害も出たという。
13日には、イラン空軍が最近使用していたとされるホムス県のシャイラット空軍基地にイスラエル軍によるとみられる空爆があり、シリア軍兵士２人が死亡、３人が負傷した。同空軍基地は、シリア内戦でアサド政権を支援するロシア軍も使用している。英国に拠点を置く「シリア人権監視団（ＳＯＨＲ）」によると、空爆で、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが使用していた武器倉庫も破壊されたという。
