【エルサレム森田貴裕】パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの代表団が19日、シリアの首都ダマスカスを訪問し、アサド大統領と会談した。イスラエルメディアが同日、報じた。
ハマスは2011年のイスラム教スンニ派による平和的な抗議デモを弾圧し続けるアサド政権を非難し、12年に関係が断絶していた。
アサド氏はパレスチナへの支援を表明し、「シリアはパレスチナの抵抗を支持し続ける」と述べた。国営シリア・アラブ通信(SANA)が伝えた。
ハマス政治部門のハイヤ氏は記者会見で、「歴史的な会談」と述べ、シリアとパレスチナの協力再開に期待を示した。また、和解の要因として、近年加速するイスラエルとアラブ諸国との関係正常化などを挙げ、「今日のパレスチナはアラブの支持者を必要としている」と述べた。