【パリ安倍雅信】イスラエルとレバノン間の軍事衝突が激化する中、レバノン南部に展開する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の監視任務が機能不全に陥っている。同暫定軍を現地取材するフランスのメディアが報じた。
UNIFILは、フランス、イタリア、スペイン、インド、ネパール等の兵士で構成され、それぞれ2カ国から成る暫定軍がレバノン南部の地域ごとに配置され、日々、監視任務に当たることになっている。
だが、イスラエル軍がレバノンへ地上侵攻を始めたため、暫定軍は移動を余儀なくされ、監視活動が困難に陥っている。国連も1日、認めた。
イスラエル軍はレバノンで9月27日、イスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師を殺害して以来、レバノン南部での地上作戦に歩兵、および装甲部隊を投入している。
1日にイランから、弾道ミサイル約180発を発射されたことを受けイスラエルは、ヒズボラの拠点であるレバノンの首都ベイルート南部郊外を再び空爆すると同時に、レバノン南部での同地上作戦を2日も継続している。