【エルサレム森田貴裕】イスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエルのネタニヤフ首相は19日、国会の外交・国防委員会で、パレスチナ自治区ガザ最南部の都市ラファへの地上侵攻を実施する強い決意を改めて表明した。
イスラエル軍は、ハマスの主要幹部らが潜伏しているとみられるラファへの地上作戦の準備を進めている。ネタニヤフ氏は、ラファへの侵攻の必要性について「米国と意見の相違がある」と認めた上で、「ラファに残るハマスの大隊を壊滅するには地上侵攻以外に方法はない」と強調。作戦の実施に強い決意を示した。
バイデン米大統領は18日、ネタニヤフ氏との電話会談で、ラファへの地上侵攻の回避を求め、代替案を協議するため、イスラエルの代表団を米ワシントンに数日中に派遣するよう要請。ネタニヤフ氏は、バイデン氏にラファへの地上侵攻を実施すると伝えたという。