イスラエル首相 ハマスの戦闘休止提案拒否 米国務長官「交渉の余地ある」

イスラエルのネタニヤフ 首相=1月7日、テルア ビブ(AFP時事)

【エルサレム森田貴裕】イスラエルのネタニヤフ首相は7日、エルサレムでブリンケン米国務長官との会談後に記者会見し、パレスチナ自治区ガザで続く戦闘の休止と人質解放に向けたイスラム組織ハマスとの交渉を巡り、「妄想的な要求に屈することは、さらなる虐殺を招く」と述べ、ハマスの提案を拒否した。

イスラエルと米国、カタール、エジプトは、欧州で1月下旬に協議してまとめた戦闘休止案をハマス側に提示した。60日間の戦闘休止を条件にハマスが拘束する人質を段階的に解放し、イスラエルは収監しているパレスチナ人囚人を釈放するというものだ。

これに対しハマスは6日、3段階の人質解放と計135日間の戦闘休止を提案し、終身刑受刑者を含む囚人1500人の釈放などを要求。さらにガザ地区からのイスラエル軍の完全撤収とそれにつながる恒久的停戦を求めた。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが伝えた。

ネタニヤフ氏は会見で、「人質の帰還が最優先であり、軍事的圧力なしには実現しない」として、ハマス壊滅に向けた軍事作戦を続ける姿勢を改めて強調。「勝利は手の届くところにある」と述べ、ガザ地区でイスラエルの目標を達成するにはあと数カ月かかるとの見通しを示した。

ブリンケン氏は7日夜、ネタニヤフ氏やイスラエル戦時内閣の閣僚らとの会談後の記者会見で、ハマスの提案について、「受け入れられる見込みがない部分もあるが、合意に向けて交渉する余地はある」と述べ、関係国との協議を続けていく意向を示した。

ブリンケン氏はまた、ガザ地区では「イスラエルの軍事作戦によって依然として民間人に多数の犠牲者が出ている」と指摘。イスラエルに対して、民間人の保護を徹底し、必要な支援を受けられるための施策を講じるよう改めて求めた。

イスラエル軍は8日、ガザ地区南部の最大都市ハンユニスでの作戦で過去24時間で数十人のハマス戦闘員を殺害したと発表した。また、ハンユニス市中心部の地下で、全長約1㌔の戦略的トンネルを発見し、内部の映像を公開した。

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