戦闘休止案「時間必要」 ハマス幹部 イスラエル軍 ガザ南部で激しい攻撃

4 日 、 パ レ ス チ ナ 自 治 区 ガ ザ 南 部 ラ フ ァ で 、 イ ス ラ エ ル 軍 に よ る 爆 撃 で 破 壊 さ れ た 建 物 ( A F P 時 事 )

【エルサレム森田貴裕】パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘一時休止と人質解放を巡り、イスラエルや米国などが提示した戦闘休止案について、ハマスの幹部は3日、まだ最終的な決定に達していないと述べた。中東のメディアが同日、報じた。

ハマス幹部はレバノンでの記者会見で、戦闘休止案を検討しているとした上で、「われわれの立場を発表するにはさらなる時間が必要だ」と述べた。

欧州で1月下旬にイスラエル、米国、カタール、エジプトの4者協議で一致した戦闘休止案は、ハマスが拘束する人質を段階的に解放し、イスラエルは収監しているパレスチナ人囚人を釈放する内容だ。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは2日、関係者の話として、戦闘休止案について、ハマス内部で意見が割れていると報じた。ハマスのガザ地区トップのシンワル氏は、戦闘態勢を立て直すために6週間の戦闘休止を受け入れる姿勢を示す一方、最高指導者ハニヤ氏は恒久的停戦とガザ地区の再建を求めているという。

ガザ地区では3日も、南部ハンユニスを重点に北部や中部でもイスラエル軍による攻撃が続いた。軍によると、地上部隊がハマスの軍事拠点や司令部事務所を襲撃し、多数のハマス戦闘員を殺害。武器庫など軍事インフラを空爆し破壊したという。

ガザ保健省は4日、過去24時間で127人が死亡したと発表した。交戦が始まった昨年10月7日以降、ガザ地区での死者数は2万7365人に上った。

一方、レバノン南部からは、イスラエル北部に向けてイスラム教シーア派武装組織ヒズボラによるロケット弾や対戦車誘導ミサイルの発射が続き、イスラエル軍が応戦している。

イスラエル軍報道官は3日夜、ハマスとの交戦が始まった昨年10月以降、これまでにヒズボラの軍事拠点など3400カ所以上を攻撃し、ヒズボラ戦闘員200人以上を殺害したと発表した。

イスラエルのガラント国防相は2日、イスラエル北部の国境地域に展開するイスラエル軍部隊を訪れ、兵士らに対し「ガザ地区で戦闘休止になったとしても、ヒズボラへの攻撃は止めない」と語った。

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