イスラエル軍 ガザ地下トンネルに注水 ハマス 戦闘休止案を検討

30 日 、 パ レ ス チ ナ 自 治 区 ガ ザ 南 部 ハ ン ユ ニ ス か ら 避 難 す る 市 民 ( A F P 時 事 )

【エルサレム森田貴裕】イスラエル軍は30日、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザの地下に築いたトンネル網の機能を無効化させるため、一部のトンネルに大量の水を注入していると発表した。

昨年12月に軍が一部のトンネルで試験的に海水の注入を開始したと報じられ、トンネルから流れ出た海水や有毒物質による土壌汚染を懸念する声が上がっていた。イスラエル軍は、ガザ地区の土壌や水系を分析するなどし、地下水に汚染の被害が及ばないよう先行検査を実施していると説明した。

ハマスがガザ地区全域に張り巡らせたトンネル網は、総延長500㌔㍍以上に及ぶとされ、戦闘員の移動や武器の保管のほか、幹部らの潜伏場所となっている。

一方、中東のメディアによると、ハマスの最高指導者ハニヤ氏は30日、欧州でイスラエルが米国やカタール、エジプトと協議した戦闘休止案について、既に受け取ったことを明らかにし、前向きに検討する考えを示した。ハマス当局者によれば、戦闘休止案は3段階で構成されており、ハマスが拘束する人質のうち、最初に民間人の女性や子供、病人、高齢者を解放し、次に兵士、最後に遺体を返還する計画だ。ハニヤ氏は近くカイロを訪問し、エジプトのカメル情報長官と戦闘休止案について話し合う予定だという。

ハマスは交渉の優先事項として、恒久的停戦とイスラエル軍の完全撤収を求めている。一方のイスラエルは恒久的停戦には応じない姿勢で、双方の隔たりは大きく、交渉がどこまで進むかは依然不透明だ。

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