ハマス本部など200カ所攻撃 イスラエル軍 ガザ北部「ほぼ制圧」

23日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファの難民キ ャンプで、食事を受け取る人々(AFP時事)

【エルサレム森田貴裕】パレスチナ自治区ガザに残る人質の解放とイスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエル軍は、ガザ地区北部をほぼ制圧し、南部や中部で攻勢を強めている。

イスラエル軍は24日、地上部隊と空軍、海軍が過去1日でガザ地区にあるハマスの軍事インフラや戦闘員など約200カ所を標的に攻撃を行ったと発表した。軍によると、ガザ地区南部ハンユニスでは、地上部隊がハマスの本部を襲撃し、多くの武器を発見した。中部では、地上部隊が保育園で対戦車ミサイルなどを発見。武器は児童用のおもちゃ箱に収納されていたという。軍がほぼ制圧した北部では、民間人の避難場所となっていた建物内で、大量の迫撃砲や手投げ弾が発見された。子供用の爆弾ベルトも見つかったという。

イスラエル軍は23日、ガザ地区でここ1週間に戦闘員数百人を拘束したと発表。うち200人以上がハマスや武装組織「イスラム聖戦」の戦闘員で、尋問のためイスラエルへ連行した。軍によると、戦闘員の一部は投降する前に民間人の中に隠れていたという。ガザ地区での地上作戦開始以来、これまでに戦闘員ら計700人以上が連行された。軍はまた、南部ラファで、武器の調達や製造の責任者だったハマス軍事部門の幹部を殺害したと発表。同幹部が運転していたとされる車両を空爆する映像も公開した。

軍報道官は22日、「ガザ地区北部をほぼ完全に制圧した」と述べた。軍は、ハマスのガザ地区トップ、シンワル氏が潜んでいるとみられる南部を中心に地上作戦を強化している。

軍は22日、ガザ市南部で新たに大規模な地下トンネル網を発見したと明らかにし、トンネル内部の映像などを公開した。軍によると、トンネルの長さは数百㍍で、軍用犬に装着したカメラの映像には、広い指令室や倉庫、電気通信設備などが映し出されていた。トンネルは後に工兵部隊によって破壊された。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は23日、バイデン米大統領と電話会談した。イスラエル首相府の声明によると、ネタニヤフ氏は、「ハマス壊滅と人質の帰還という目標を達成するまで、戦闘を続ける」と再び明言した。米ホワイトハウスの声明は、両首脳は「ガザ地区でのイスラエルの軍事作戦について、次の段階への移行などを含めて話し合った」と述べた。

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