ガザ南部で地上作戦開始 イスラエル ハマスとの戦闘、全域に拡大

3 日 、 パ レ ス チ ナ 自 治 区 ガ ザ 南 部 ラ フ ァ で 、 イ ス ラ エ ル 軍 の 空 爆 を 受 け て 上 が る 煙 ( A F P 時 事 )

【エルサレム森田貴裕】パレスチナ自治区ガザに残る人質の解放とイスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエル軍は3日、ガザ地区南部で地上作戦を開始した。イスラエル軍の報道官は同日、「軍はガザ全域で、ハマスに対する地上作戦を継続、拡大している」と強調した。

イスラエル軍のハレビ参謀総長は3日、ガザ地区に駐留する予備役兵らに対し「われわれはガザ地区北部で強力かつ徹底的に戦い、今は南部でも同様に戦っている」と語った。

一方、ハマスは同日、南部ハンユニスから約2㌔の地点でハマス戦闘員とイスラエル軍部隊が衝突したと発表した。

イスラエル軍は、ハンユニスなどに激しい空爆を実施する前、犠牲者を最小限に抑えるため、住民に対しビラをまくなどして退避を繰り返し呼び掛けている。ハンユニスには、北部から逃れてきた数十万人が避難しているが、イスラエルは同市内にハマス幹部らが隠れているとみている。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによれば、北部から南部に逃れた住民の中には、安全な場所などないとして、退避指示に従わない者もいるという。

イスラエル軍は4日、ガザ地区での陸、海、空軍による夜間作戦で、ハマスの軍事拠点など約200カ所を標的に攻撃を行ったと発表。軍によると、北部ベイトハヌーンの学校内にあるハマスの軍事インフラや対戦車ミサイル発射拠点など多数を破壊した。

ガザ地区での地上作戦開始以来、イスラエル軍はハマスの地下トンネルに通じる立て坑約800カ所を発見し、うち約500カ所を破壊した。立て坑は、主に教育機関、幼稚園、モスク(イスラム礼拝所)などの建物の近くまたは内部にあったという。軍は、これらの発見はハマスが民間人を「人間の盾」として利用し、テロ行為の隠れ蓑(みの)にしている証拠だと主張している。

軍はまた、10月7日のイスラエル軍基地奇襲を指揮したハマスの司令官を空爆で殺害したと発表した。司令官はガザ地区北部でイスラエル軍の地上部隊との戦闘も指揮していたという。

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