ガザ戦闘休止 1日延長 イスラエルとハマス 期限間際に合意

30日、エルサレムで起きた乱射事件の現場で、 ライフル銃を押収するイスラエルの警察官(A FP時事)

【エルサレム森田貴裕】イスラエルとイスラム組織ハマスは30日、戦闘休止を1日延長することで合意した。仲介役のカタールが発表した。延長は2度目。12月1日午前7時(日本時間同日午後2時)までパレスチナ自治区ガザでの戦闘が休止される。

イスラエルとハマスの4日間の戦闘休止は11月24日朝に発効し、27日に2日間延長され、30日午前7時の期限が間際に迫っていた。

イスラエル首相府は30日朝、第7陣としてハマスが同日に解放する予定の新たなイスラエル人人質名簿を受け取ったと発表した

イスラエルのメディアによると、ハマスは当初同日の解放予定者の人質名簿に3人の遺体を含めてイスラエル側に提示したとされる。イスラエルは、合意の要件を満たしていないとして、これを拒否。戦闘休止期間の終了と同時に攻撃を再開するとしていた。

ハマスは29日、拘束していたイスラエル人の人質3人がイスラエル軍の攻撃で死亡したと発表した。報道によれば、2人の子供とその母親とされている。

イスラエルとハマスの人質解放と戦闘休止の合意では、人質となっているイスラエル人の女性と子供10人の解放につき戦闘休止が1日延長され、それに応じて3倍の囚人が釈放される。

ハマスは戦闘休止6日目となった29日夜も、イスラエル南部からガザ地区に連れ去った人質のうちロシア国籍を持つ2人を含むイスラエル人の女性と少女12人、タイ人4人の計16人を解放した。イスラエル側は、交換条件で、収監しているパレスチナ人の女性や未成年者30人を釈放した。

戦闘休止合意により、29日までにイスラエル人73人、タイ人23人、フィリピン人1人の計97人が解放された。イスラエル側はパレスチナ人の囚人計180人を釈放した。

依然としてガザ地区には人質約145人が拘束されているとみられ、イスラエルは人質全員を解放するよう訴えている。一方、エルサレムでは30日朝、パレスチナ人の男2人がバス停を銃撃し、バスを待っていたイスラエル人3人が死亡、11人が負傷した。銃撃者2人は、近くにいたイスラエル軍兵士らの発砲で死亡した。治安当局によれば、銃撃者2人は元囚人でハマスのメンバーという。

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