イスラエル軍、ハマス主要拠点を制圧 ガザ地区北部から5万人退避

8日、パレスチナ自治区ガザのガザ市から避難する女性(EPA時事)

【エルサレム森田貴裕】イスラエル軍は9日、パレスチナ自治区ガザ地区北部ジャバリアにあるイスラム組織ハマスの前哨基地を制圧したと発表した。

イスラエル軍報道官によると、同軍地上部隊が夜間、ジャバリア西部の地下トンネルにつながるハマス前哨基地内で、ハマスや武装組織「イスラム聖戦」の戦闘員らと交戦。約10時間にわたる激しい戦闘の末、ハマス戦闘員ら数十人を殺害し、制圧を完了した。幼稚園のすぐ側(そば)で地下トンネル網につながる坑道を発見したという。

また、イスラエル空軍機が過去24時間でガザ地区のハマス軍事拠点数百カ所を標的に空爆を実施した。ガザ地区北部にある最大都市ガザ市のシェイク・ラドワン地区では、学校に隣接する住宅建物内から、ドローン(無人機)の製造工場や武器庫が発見されたという。

ガザ市中心部に進軍したイスラエル軍は戦闘開始以降、これまでに地下トンネル130カ所を爆破、破壊した。トンネル内では水や酸素が見つかっており、ハマス戦闘員は地下に長く留(とど)まる備えをしていたとみられる。

イスラエルは9日、ガザ地区北部住民を南部へ安全に避難させるため避難路を時間を延長して開放し、退避するよう繰り返し呼び掛けた。イスラエル軍によると、ガザ地区北部からは8日、住民約5万人が南部へ退避した。同軍報道官はガザ地区を実効支配するハマスについて、「ガザ地区北部での支配権を失った」との見方を示した。

ガザ保健省によると、イスラエル軍による攻撃で、これまでに1万569人が死亡した。イスラエル側は1400人以上が死亡し、240人以上がハマスに連れ去られ人質としてガザ地区に拘束されている。

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