イスラエル軍 ガザ市を包囲 地上作戦本格化

2日、イスラエルの攻撃を受け、炎と煙が上がる パレスチナ自治区ガザ市(EPA時事)

【エルサレム森田貴裕】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスへの空爆や地上部隊による攻撃を続けているイスラエル軍は2日、ガザ地区北部にある中心都市ガザ市を包囲したと発表した。

イスラエル軍報道官は2日夜、「同軍地上部隊がハマスの活動の中心地であるガザ市を完全に包囲した」と述べた。地上部隊とハマス戦闘員との銃撃戦で、戦闘員約130人が死亡したという。また、同軍高官によると、地上部隊は地雷や待ち伏せ攻撃などに遭遇しているという。地上作戦開始以降、ハマスとの戦闘で、これまでにイスラエル兵23人が死亡した。

空軍や海軍も、ガザ地区のハマス軍事本部や監視塔など、多数の軍事拠点を標的に空爆や砲撃を続けている。イスラエル軍は3日、夜間に行われた同軍の空爆で、ハマス司令官1人が死亡したと発表した。

イスラエルのネタニヤフ首相は2日、「わが軍による地上作戦は本格化している。目覚ましい成功を収め、ガザ市郊外を通過した。前進している」と述べた。また、ハマスを壊滅するため攻撃を続けるとして、ガザ地区北部の住民に対し「南部への避難」を繰り返し呼び掛けた。

報道によると、イスラエル軍によるガザ地区北部の住民に対する避難呼び掛けで、推定80万人がガザ市など北部地域から南部地域に避難しているが、イスラエル軍が南部でも空爆を行っているため、自宅に一度戻ってきた者も含め、数十万人が北部に残っているとみられている。

一方、イスラエル北部レバノンとの国境に近い都市キリヤットシュモナで2日、ロケット弾1発が市街地に着弾し、2人が負傷した。ハマスがロケット弾12発を発射したとする犯行声明を出した。北部では、レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラによる対戦車誘導ミサイル発射やドローン(無人機)を使った攻撃などに対し、イスラエル軍が空爆や砲撃で応戦している。

また、ヒズボラやハマスと同様にイランの支援を受けるイエメンの反政府武装組織フーシ派は2日、多数のドローンをイスラエルに向けて投入したと発表した。フーシ派は先月31日にもイスラエルに向け多数の弾道ミサイルを発射するとともにドローンを投入し、 イスラエル軍の防空システムが撃墜した。フーシ派による攻撃を受け、イスラエル軍は紅海にミサイル艇を配備している。

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