挙国一致政府を樹立 イスラエル 地上侵攻の準備進む

12日、パレスチナ自治区ガザで、イスラエルの空爆で立ち上がる黒煙(AFP時事)

【エルサレム森田貴裕】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の交戦が続く中、イスラエルのネタニヤフ首相と中道野党「国民統一」を率いるガンツ前国防相は11日、緊急の挙国一致政府を樹立することで合意した。また通常の内閣とは別に、ネタニヤフ氏、ガラント国防相、ガンツ氏の3人で構成する戦時内閣が発足した。

ネタニヤフ氏は11日深夜の共同声明で、「ハマスを粉砕し壊滅させる」とし、「国民のために肩を並べ協力していく」と強調。ガンツ氏は「戦争の時と平和の時がある。今こそ戦争の時だ」と述べた。

イスラエル軍は12日、ガザ地区に対する11日夜から12日未明の空爆で、ハマスの特殊部隊の拠点を攻撃したと発表。また地上部隊投入を含む大規模侵攻に向けた準備を進めている。

ハマスは7日、ガザ地区からイスラエルに向けてロケット弾数千発を発射すると同時に、イスラエル南部に陸海空から侵入。イスラエル軍基地やコミュニティーを襲撃し、兵士や住民らを殺害したほか、人質として推定約150人をガザ地区に連れ去った。

イスラエル軍によると、7日のハマスによる奇襲攻撃では、ハマス戦闘員少なくとも2500~3000人が南部地域に侵入。イスラエル軍の掃討作戦でハマス戦闘員約1500人が死亡したという。

イスラエルでは、ハマス戦闘員による奇襲攻撃で、これまでに1300人以上が犠牲になった。一方、ガザ地区では、イスラエル軍による報復空爆で、報道によると、パレスチナ人1400人以上が死亡した。

イスラエルは交戦開始の7日から、ガザ地区への電気や食料、水、燃料の供給を遮断する「完全包囲」を指示。ガザ地区では11日、イスラエル軍による空爆の影響で、唯一の火力発電所が燃料不足になり、市民への電気供給が停止した。下水道システムも機能不全に陥り、人道状況が悪化している。

spot_img
Google Translate »