トップ国際朝鮮半島韓日が海上捜索・救難共同訓練へ 混乱する国際情勢の中で再開

韓日が海上捜索・救難共同訓練へ 混乱する国際情勢の中で再開

日韓防衛相会談後に、卓球で交流する小泉進次郎氏(左)と韓国の安圭伯氏=1月30日午後、神奈川県横須賀市の海上自衛隊横須賀基地
日韓防衛相会談後に、卓球で交流する小泉進次郎氏(左)と韓国の安圭伯氏=1月30日午後、神奈川県横須賀市の海上自衛隊横須賀基地

 韓日関係はいつも潜在的な対立要因を抱えている。独島(竹島)問題と過去史(歴史)に起因している。だから軍事協力はさらに難しい課題だった。小さな事件一つが両国関係全般を揺るがすほど、信頼基盤は脆弱(ぜいじゃく)だった。

 昨年10月に発生した「ブラックイーグルス」論議が代表的だ。空軍の特殊飛行チーム・ブラックイーグルスは、当時、アラブ首長国連邦(UAE)で開かれるドバイ航空ショー参加のため、日本・沖縄の航空自衛隊那覇基地を中間経由地として利用する計画だった。

 しかし、日本はブラックイーグルスが独島(竹島)上空で太極文様を描いて飛行したことに反発し、給油支援計画を取り消し。ブラックイーグルスのドバイ航空ショー参加は中止された。

 余波は両国の軍事交流全般に悪影響を及ぼした。韓国政府は昨年11月、日本の自衛隊音楽祭への軍楽隊派遣を取り消し、同月に予定されていた韓日捜索・救難共同訓練(SAREX)も無期限延期された。

 両国関係の回復は、ブラックイーグルスが今年2月上旬、サウジアラビアでの国際装備展示会に参加するため、那覇基地で給油支援を受けることで再開された。韓国の空軍機が日本の航空自衛隊基地を利用したのは初めてだった。

 その後、両国国防相の交流も続いた。安圭伯(アンギュベク)国防部長官(国防相)と小泉進次郎防衛相は、日本で開かれた国防相会談で卓球をして親密さを誇示した。これに先立ち、李在明大統領と高市早苗首相が首脳会談直後にドラム合奏を披露したのと同様に、いわゆる「ソフト外交」が続いたのだ。このような雰囲気の中で、両国国防相は中断された韓日捜索・救難共同訓練の再開を公式発表した。

 同訓練が今月7日から始まる。1999年から隔年で実施されてきた同訓練は、朝鮮半島近海で船舶遭難事故が発生した際、両国の艦艇が出動し、対応手続きを練習する訓練だ。2018年、日本の海上自衛隊哨戒機の低空飛行と韓国海軍(駆逐艦)による火器管制レーダー照射で発生した「哨戒機対立」(日本では、レーダー照射問題)などの論争が浮上し、中断された。

 (17年以来、約9年ぶりの)訓練再開は、両国関係の改善だけでは説明できない。北朝鮮・中国・ロシアの密着が加速する状況で、アジアにおける米国の「力の空白」やエネルギー危機への対応など、混乱する国際情勢が作用した。安保と経済を巡る挑戦が、両国間の軍事的協力を求めた格好だ。国際政治の冷厳な現実である。

(朴炳鎭(パクビョンジン)論説委員、6月1日付)

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