トップ国際朝鮮半島韓日人的交流1400万時代 観光インフラ拡大も必要

韓日人的交流1400万時代 観光インフラ拡大も必要

ソウル市内の漢陽都城・駱山(ナクサン)城郭道の夜景。鍾路区の複合文化エリア、大学路から近く、若者が多く訪れる=2021年3月6日掲載、韓国紙セゲイルボHPより
ソウル市内の漢陽都城・駱山(ナクサン)城郭道の夜景。鍾路区の複合文化エリア、大学路から近く、若者が多く訪れる=2021年3月6日掲載、韓国紙セゲイルボHPより

 「ソウルは東京とは異なり、30分の距離であちこちに山があります。そして山のふもとには必ずうまい店がすごく多いですね」

 11日午前、東京の六本木ヒルズアリーナ。韓国観光公社が主催した「今日行く?韓国!旅行FESTIVAL」初日の舞台に上がった歌手ソン・シギョン氏は、清渓山の山行を提案した。昨年、日本の芸能番組に出演して正確な音程と優れた歌唱力、高麗青磁を連想させる服装で話題を集めた彼はこの日、韓国観光名誉広報大使に委嘱され、白いスーツ姿で「私が日本に来れば韓国とは違う素敵な魅力を感じるように、皆さんも韓国に来れば同じような気分になるでしょう」と述べた。

 どこへ行っても平らな東京の都心で暮らして1年が過ぎたので、彼の言葉に納得した。高尾山くらいを除き、東京で山に行くには一大決心が必要だ。ふらっと家を出て、南山、仁王山、北岳山などが連なる漢陽都城(朝鮮の首都・漢陽=現ソウル=の周囲に築かれた城郭と門)道を歩いたことを思い出して、久しぶりにホームシックがぶり返した。

 昨年、韓日両国の人的交流は歴代最多となった。1年間に946万人の韓国人が日本を訪れた。訪韓日本人も2023年の232万人から24年322万人、昨年365万人と増加し、新型コロナ大流行前の記録352万人(12年)を超えた。日本の全出国者のうち訪韓客が占める割合は24・8%に達する。海外旅行に行く日本人4人のうち1人は目的地が韓国というわけだ。24年基準で4回以上の再訪率も44・7%にもなる。

 観光公社は今年、訪韓する日本人観光客450万人を達成すると息巻いている。パク・ソンヒョク社長が自ら明らかにしたように“チャレンジング”な目標に違いない。10日の「韓日観光交流の夕べ」で出会った日本の観光業界関係者は「若い女性とビジネス出張以外の海外旅行があまり回復していない」とし、「450万人は難しくないかな」と語った。

 日本のパスポート保有率は17・8%。衝撃的なほど低い。人口は日本が韓国の2・4倍だが、旅券保有者に限定すれば韓国(約60%)より少ない。実質賃金の減少と円安による海外旅行の費用負担が一つの理由だ。日本人の国内旅行は、コロナ以前の水準に回復したが、海外旅行需要は35・8%縮小した。日本の観光業界も頭を痛めるほどだ。出入国者数のバランスが取れていないと、国際航空路線を安定的に維持するのが難しいからだ。青年層の国際感覚喪失を懸念する声も高まっている。

 韓日人的交流の拡大は、過去の歴史問題、政治・外交的な浮沈を克服し、両国民の友好を増進する道だ。厳しい国際情勢において、よく似た立場に置かれた国同士の協力を拡大する土台でもある。訪韓日本人数の拡大は、経済効果以上の意味がある。

 新しい観光方式を提案し、日本内で広報することも重要だ。しかし、韓国の接客文化と観光インフラが果たしてこれを支え切れるのか、考えさせられる。PM2・5のほとんどない青い空、年中温和な気候から真冬に雪が数㍍も積もる多様な景観、きめ細かな公共交通網、どこに行っても味と親切は基本だという信念、ぼったくりはないだろうと期待できる日本の国内旅行需要…、それが競争相手だからだ。

(柳泰栄(ユテヨン)東京特派員、4月13日付)

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