【ポイント解説】北の謝絶、韓国の未練
愛国歌の歌詞に「無窮花、三千里、華麗な河山」とある。河山とは国土のこと。三千里は日本の単位で言えば1万2000㌔㍍。朝鮮半島からアフリカの南端に至る。そんなわけはない。朝鮮の1里は400㍍で三千里は約1200㌔㍍、半島全体を指す。
2023年末、朝鮮労働党の会議で(南北を)「二つの敵対的国家」と規定した時、それでは「無窮花、千五百里、…」と歌うのだろうかと皮肉ってみたが、本当に三千里を「この世界」に変えてしまったから北朝鮮は徹底している。
鄭東泳長官の発言は北朝鮮に合わせようというもので“忠実な従北派”ぶりを発揮している。ブレない左派だ。
しかし個人なら主義主張に従うのは自由だが、閣僚として憲法の規定に反する言動の影響は小さくない。記事が指摘するように中国に格好の口実を与えることになる。
李在明大統領が鄭長官をたしなめないのもおかしい。韓国自体が、北朝鮮が2国家を言い出した時から、明確な反論なり、対抗理論を構築せず、等閑視しているのも解せない。そうこうしているうちに北に口実を作られてミサイルを打ち込まれることになるのは避けたい。
「里」のことだが、民謡アリランの中に「私を捨てていくあなたは十里も行かずに足が痛む」とある。そりゃ40㌔㍍も歩けばそうなるだろうと思ったが4㌔㍍のことだった。4㌔で足が痛くなれと願う女性の未練。北をまだ「他人」と思っていない韓国のそれと重なる。
(岩崎 哲)







