トップ国際朝鮮半島北東アの中心国家になるべき韓国 「安保タダ乗り」許さぬ米国

北東アの中心国家になるべき韓国 「安保タダ乗り」許さぬ米国

【ポイント解説】NDSが後押しした日韓

 「自分の国は自分で守る」。これは韓国政府だけでなく、くしくも日本の高市内閣も掲げるスローガンだ。日本も韓国も自国の防衛力を強化し、地域の安全保障にも責任を持たなければならないと言い出したのは、米国の国家防衛戦略(NDS)が発表されたからだ。去年末にはその上位戦略である国家安全保障戦略(NSS)が出されていた。

 米国が「西半球」を自国の守備範囲と規定し、それ以外は各自が責任を持てと突き放した。責任を譲るのなら権限も渡さなければならない。「自主国防」は日本政府の長年の悲願だが、いざ責任を伴って、それに見合う防衛力を持とうとすれば、当然地域の軍事バランスは変化し、緊張をはらむようになる。さらに一国だけでなく、複数の国が動きだせば、緊張は一気に高まる。均衡を維持しようとすれば、対話チャンネルの維持と信頼の醸成が不可欠だ。

 日韓防衛相会談が行われた。両防衛相はネクタイを外して卓球に興じ、友好ムードを演出した。2週間前、高市早苗首相と李在明大統領がドラムセッションを行って、奈良の法隆寺を拝観したのと同じ流れだ。

 「君子豹変(ひょうへん)す」とはこのことで、つい最近まで、日本は韓国軍機の給油を断り、防衛当局間で気まずい空気が流れた。「調整がつかなかった」という理由とは別に、その韓国軍機が竹島空域を飛んだことが理由だと見られている。

 それが、今回は韓国空軍の特殊飛行隊ブラックイーグルスの飛来に伴い、給油と共に出迎えた日本のブルーインパルス隊員との交流も行われる歓迎ぶりだ。

 左派に支えられた李政権内部でこれらの日韓友好ムードへの転換がどう受け取られているかは不明だが、米NDSが李大統領の「実用外交」を後押ししていることは窺(うかが)える。対話と交流を欠かしてはならない。(岩崎 哲)

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