トップ国際朝鮮半島21世紀の「黒船」に直面した韓日 中国の離間牽制で試練の外交

21世紀の「黒船」に直面した韓日 中国の離間牽制で試練の外交

【ポイント解説】黒船、赤船に共同対処

 李在明大統領が中国を国賓訪問し、日を置かず日本を訪問した。しかも高市早苗首相の故郷・選挙区である奈良を訪問地に選んだ。これは昨年10月末、慶州で行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で約束していたことだ。

 李大統領は彼の支持者からは「外交の天才」と言われる。確かにそうかもしれない。中国では習近平国家主席からは“歓待”を受けながら「歴史の正しい側に立て」と迫られても明確に中国側に立って手を結ぶというような言質は与えなかった。

 そのためか、韓中両国の懸案についてもほとんど何の成果もなかった。国賓訪問でありながら共同声明は出ず、双方が発表した文書にも違いがあった。両首脳とも“良好な関係”を演出したにすぎず、決定的な中身はない首脳外交だった。

 韓国は米国か中国かと迫られることが多いが、どちらか一方に両足を置ける状況にはない。米国とは関税問題を抱え、対米投資など宿題も多く、国防費の増額も求められている。中国はいつ対日規制と同じような扱いを韓国にしてくるか分からない。東からは米国という「黒船」、西からは共産中国の「赤船」から圧迫を受けているのだ。

 同じような境遇にある日本だけが共感を形成できる相手かもしれない。だが問題は台湾だ。李大統領は中国を意識してか、北朝鮮に誤解を与えないようにするためか、「関係ない」とそっぽを向いている。「存立危機事態になり得る」とする高市首相とは正反対だ。この捻(ねじ)れに対して「外交の天才」はどういう答えを出してくるのだろう。(岩崎 哲)

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