トップ国際朝鮮半島消えぬトランプ・金正恩会談の可能性 「密着マーク」で疎外回避を

消えぬトランプ・金正恩会談の可能性 「密着マーク」で疎外回避を

【ポイント解説】「予測不能」に振り回される

 韓国に外交のスポットライトが当たっている。慶州でアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開かれ、米中首脳はじめ就任間もない高市早苗首相ら、地域の首脳が参集するからだ。李在明大統領の国益を前面に出した実用外交が試される場でもある。

 その中で不思議なのは“参加しない首脳”のことが語られていることだ。北朝鮮の金正恩総書記である。ちなみに北朝鮮はAPEC会員国ではない。

 “予測不能”のトランプ米大統領はこれまでしばしば金総書記との会合に言及しており、もしかしたら、突然、事前調整もなしに、この機会に板門店かどこかで電撃会談するかもしれない、という心配が韓国としてはどうしても拭い切れない。板門店で北側がいつもはやらない除草作業をしていることをさも重要情報のように鄭東泳統一相は発表したが、韓国が神経を張り詰めている証拠だ。

 とはいえ李大統領はもしトランプ氏が金正恩氏に会うと言えば「積極支援」すると言っている。これには自分の“縄張り”内で頭越しでことを進められては沽券(こけん)に関わるという意識もあるだろう。

 もともと休戦協定に韓国は署名しておらず、終戦協定の締結で韓国が疎外されることに不満を抱いてきた。だから今回機会があるとすれば、せめてトランプ氏の速度に置いて行かれないよう密着して関わって行こうというものだ。

 しかし、それは簡単ではない。米朝とも韓国の役割を“必要”としていないからだ。2019年、板門店で米朝会談が行われた時、関わろうとした文在寅大統領(当時)は目の前でドアが閉められて蚊帳の外に置かれた経緯がある。この際、李大統領は実用外交に専念して「K○○」のアピールに専念したらいいだろう。(岩崎 哲)

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