【ポイント解説】「竹槍歌」「慰安婦横領」の復権
保守政権で断罪された政治家が、左派政権に交代した途端、刑期も満足に果たさないまま、恩赦され復権する。誰が見ても「公正と正義」には映らない。曺国氏の場合、大統領選で候補者を立てずに間接的に李在明氏を推した“見返り”と見られ、政治の裏取引だと批判を受けている。
慰安婦をだしにして集めた資金を横領していた尹美香氏に至っては「民族の敵」とでも言えそうなのに、李政権はやすやすと復権させる。
両者を李政権が赦(ゆる)すことは、「竹槍歌」(反日抵抗歌)を歌って反日運動を展開した曺国氏と、さんざん元慰安婦を食い物にして反日活動を続けてきた尹美香氏を認め、再び彼らを放って活動を行わせる余地を作ったと見られても仕方ない。
それにしても、韓国の政治家はいったん有罪判決を受けても、いずれ復権してきて、金大中氏の例のように死刑判決を乗り越えて大統領にまでなる人物がいるほど、政治家の有罪判決が“軽い”ように見える。全斗煥大統領も死刑判決を受けたが恩赦され復権した。刑罰が下されないまでも、亡命、留学などで国外に逃げ、ほとぼりが冷めれば、帰国して政界復帰した例は数多い。
これはいったん厳罰を下して、世間の処罰意識を満足させた上で、いずれ赦しを与えるという韓国社会の“情実”文化の表れと言えるだろう。だから「死刑」と聞いても驚くほどのことではないのかもしれない。政権が変われば赦免されるのだから。
(岩崎 哲)







