トップ国際朝鮮半島与党代表候補らの露骨な親中発言 「度胸」先立てる外交は無謀

与党代表候補らの露骨な親中発言 「度胸」先立てる外交は無謀

【ポイント解説】逃れられない地政学

韓国外交の腰が定まっていない。周辺強大国の政治的変化の影響を受けるよりも、韓国自身の政権交代によって外交政策が変わるからである。文在寅政権では「従北親中、反日離米」が、尹錫悦政権では「価値外交」が言われ、李在明政権では「実用外交」「安米経中」と。

率直に言おう。まったく都合のいい話である。「節操がない」との誹(そし)りは免れない。その意味で「価値外交」は一本筋が通っていた。ただ欠点は柔軟性に欠け、よって立つ「価値」自体が少々揺らいできていることだった。いつまでその看板が有効かは分からなくなっている。

そうだからこそ、韓国は動ける幅を得ようとしているのかもしれない。勝ち馬に乗ろうとしているのは確かだ。今後中国が米国を凌ぐ経済大国になり、外交安保分野でも世界をリードしていくようになるとの見通しを持てば中国に付くだろう。地政学的位置から言っても、韓国としてはそれ以外の選択肢はない。

韓国は幾つもの「踏み絵」を越えていかなければならない。当面は「トランプ関税」が待ち受ける。そして中国の「戦勝記念日行事」参加問題だ。与党共に民主党の代表候補者らはいずれも訪中を推している。10年前、朴槿恵大統領が天安門に上がった時、米国がどれほど不快感を示してきたか、安米経中政策を取る東南アジア諸国がどれほど米国から警告を受けているか、知らないはずはない。

特に天安門に立つことはその気がなくとも価値観、歴史観を疑わせる行為だ。韓国が「戦勝」の一員のように振るまうことは左派の捏造(ねつぞう)された歴史観に立つことになるからだ。

間(はざま)に立って大国から翻弄(ほんろう)されてきた歴史が今も繰り返されている。(岩崎 哲)

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