トップ国際朝鮮半島〝帰ってきた大統領〟尹錫悦氏の任務

〝帰ってきた大統領〟尹錫悦氏の任務

【ポイント解説】早くも尹氏に引導を渡す

弾劾が認められ、尹錫悦大統領は罷免されるとの見通しの下で、その後のことを黄政美編集人は書いている。憂慮の根拠は、国民の大多数が認めた8年前の朴槿恵大統領弾劾の時とは違って、弾劾反対世論と大統領支持が格段に大きいことだ。もし与党や尹支持者が弾劾容認に激しく反発すれば「流血暴力事態」もあり得ると見ている。

これが大袈裟(げさ)、杞憂(きゆう)であれば、それに越したことはない。尹氏も「節制された対応」を側近に求めている。しかし閣僚や検事などへの弾劾を乱発して政府をストップさせ、大統領を追い込んだ“野党の仕打ち”に怒り心頭の尹岩盤支持者たちが大人しく結果に承服するとは限らない。まして洪準杓大邱市長のように「戦争だ」と要らぬ燃料を投下する人まで現れるから、心配は尽きないわけだ。

一方、野党にもより強い抑制が求められる。釈放を決めた検察総長を「国民の裏切り者」と糾弾し、いまや“お家芸”となった弾劾までちらつかせているが、保守派に怒りのマグマをためさせるだけだ。

保守と左派が互いの間に掘った溝は深い。これを埋めるには建国の緒から解かねばならないが、歴史論争に結論は出ない。両者の目には外患など目に入らず、国が軋(きし)む音さえ聞こえない。内部抗争に明け暮れた挙げ句、国が滅びた歴史を顧みるべきだろう。尹大統領に最後の仕事があるとすれば「最後まで戦う」ではないことだけは確かだ。(岩崎 哲)

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »