トップ国際朝鮮半島日本の利益図る石破首相の〝追従外交〟

日本の利益図る石破首相の〝追従外交〟

握手する石破茂首相 (左)とトランプ米大統領=7日、ワシントン (AFP時事)
握手する石破茂首相 (左)とトランプ米大統領=7日、ワシントン (AFP時事)

トランプ氏に気持ち合わせる

ドナルド・トランプ米大統領は自身が考える米国の利益貫徹のためになら既存の約束、秩序は眼中にもないようだ。どこに飛ぶか分からない彼のスタイルが不安で不満であっても、最強者の方式に合わせていくしかないのが現実でもある。

最近、日本が大きく注目を浴びた。今月7日(現地時間)米ホワイトハウスで開かれたトランプ大統領と石破茂首相との米日首脳会談を説明するキーワードの一つは“追従(ついしょう)”であった。ハイライトは「神の選択」ではなかったかと思う。石破首相はトランプ大統領が昨年7月、遊説中に銃撃され耳を負傷した時の写真について、「歴史に残る一枚。大統領は神様から選ばれたと確信したに違いない」と語った。

石破首相の“追従外交”は安倍晋三元首相が第1期トランプ政権の時に行った方式とそっくりだ。安倍元首相はトランプ大統領を精いっぱい持ち上げて気持ちを合わせながら個人的誼(よしみ)を深めた後、日本の利益を図った。

トランプ大統領はそれを良い記憶として持っているようだ。石破首相との会合で何度も安倍氏を「シンゾー」と呼んで言及し、昨年12月には昭恵夫人を米フロリダ州の自邸マールアラーゴに招きもした。

安倍元首相は回顧録で「追従だけして情けないとたくさん批判を受けたが、褒めて(両国関係が)うまくいくならば、それより良いことはない」と表明したことがある。石破首相も「持ち上げて、持ち上げて(トランプ大統領を)気持ち良くさせる。私らしくないかもしれないが、やるしかない」と話したと伝えられる。

これは日本だけの話ではない。米紙ニューヨーク・タイムズは「外国の指導者たちがトランプに求愛するために“お世辞の芸術”を受け入れている」とし、トランプ大統領を「最も偉大な友人」と呼んだイスラエルのネタニヤフ首相、米国人犯罪者を自国で収監するという破格の提案をしたエルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領を例に挙げた。

一国を代表し、国家的自尊心の象徴でもある最高指導者がトランプ大統領を相手に“追従”と呼ばれるような態度を見せるのは、超強大国の米国が世界秩序を牛耳る冷厳な現実のためだ。それを各国の国民もよく知っており、そのようにすることを要求しているようにみえる。

米日首脳会談の直後、石破内閣の支持率上昇がこれを象徴的に見せている。NHKの世論調査で石破内閣の支持率は前月比5ポイント上がった44%だった。日本メディアの評価も「概ね成功だった」というのが主流だ。

昨年末の戒厳令宣言後、最高指導者の不在が続いている韓国政府は「最善を尽くす」というレベルの言論的決意を反復している。堂々と対応し実益を得なければならないという注文や願いは非現実的に思われ、誰かが出て追従でもしなければと思えるほどだ。「トランプ発」世界秩序の不確実性に韓国の危うさがより一層浮かび上がっている。

(姜具烈東京特派員、2月16日付)

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