トップ国際朝鮮半島支持率が上昇した保守与党の錯覚

支持率が上昇した保守与党の錯覚

【ポイント解説】「勝ちたいなら尹を切れ!」

現在、韓国保守には大きく2通りがある。尹錫悦大統領の「無罪」を信じ復職を待つ人々と、「李在明左翼政権になるのは嫌だ。保守政権の死守を」という勢力だ。

世論調査で尹大統領と与党の支持率が急騰している。尹大統領の戦う姿が支持されたという見方も多い。だが黄政美編集人はそれを「錯覚だ」と断じる。大統領弾劾には賛成だが、かといって李在明左翼政権になることには強い拒否感を抱く保守層の危機感と、それに共感する中間地帯の人々が保守に流れてきたものだというのだ。

黄編集人は一貫して戒厳を「悪手」として批判してきた。いくら野党が国政遂行を妨害したとしても、戒厳令は民主政治の破壊だと。だから尹氏はアウトだ。しかし李在明氏が政権を握ったら、かつての「従北親中」路線のさらに左を行き、韓国は日米とも離間し、外交も経済も破壊されると見ている。

従って、尹氏が大統領の椅子に戻るのではなく、大統領選を戦って新しい候補で保守政権を維持すべきだと強調するのだ。

ただし、闘う相手が有罪判決を受けた“手負い”の李在明氏でない可能性も「排除できない」としている。李氏が脱落し別の野党候補が立つこともあり得るわけで、その際、「反省も省察も戦略も」ない保守陣営は国民の支持を集めることができるかとも指摘する。

他の韓国メディアでは既に保守陣営での候補者の名前が取り沙汰され始めた。大統領選好度では相変わらず李在明氏がトップだが1人きりだ。それに対して与党系は多士済々。これから絞られていくだろう。サッカーに擬えられる韓国政治。瞬時にどう局面が転換するか分からない。(岩崎 哲)

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