トップ国際朝鮮半島胆力と挑戦意識で成功した孫正義氏【韓国紙】

胆力と挑戦意識で成功した孫正義氏【韓国紙】

【ポイント解説】トランプ氏と通じたわけ

世界中の首脳が米大統領当選者トランプ氏との縁を持とうとあらゆる伝手(つて)を頼って右往左往している時に、孫正義氏はフロリダの私邸で開かれた会合に招かれ、1000億㌦投資を発表して世界を驚かせた。

韓国紙特派員は彼が1990年に日本に帰化した韓国名「ソン・ジョンウィ」という元在日韓国人であると報じ、安倍晋三元首相亡き後、日本でトランプ氏と通じるのは孫氏のみだと誇らしげに書いている。

だが、書いたところで、日本と米国の誼(よしみ)が深くなるだけで韓国の腹が膨れるわけではない。いやむしろ渇望感を一層掻(か)き立てられるのではないだろうか。今のところ、孫氏に匹敵する人脈を韓国は持たないからだ。

孫氏とトランプ氏を結び付けたのがユダヤ人富豪アデルソン氏で、孫氏と彼との因縁は記事が紹介しているように実に93年以来なのだ。昨日今日知り合った仲ではない。金額も大きいが、単身乗り込み大商いをやり遂げる胆力が評価され、その後の長い付き合いの基盤があって、トランプ氏紹介となった。

こうした長期的な取り組みが韓国人は不得手である。それは内にあっては党争(派閥争い)を繰り返し、外からは侵略や圧迫を受けて、平和で安定した歴史を持ち得なかったという事情もある。

しかし、いったん安定した平和な地にその種が落ちれば、持ち前の胆力、実行力、挑戦精神を持った人材となり得る。当選直後のトランプ氏に切り込めたのは(むろん、それだけでなく、これまで事業に成功してきたのは)彼が日本で生まれ育ち、米国で教育を受けてきたから可能だったと言える。

ところで私邸には安倍昭恵氏も招かれていた。トランプ氏と通じるこういう人物がいることにも記事は目を向けるべきだったのではないだろうか。(岩崎 哲)

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